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2014年12月19日 更新

【真宗教化センター】2014/10/19~23通学合宿 ~日豊教区田川組 蓮臺寺~(後編)

由美坊守さんと子どもたち

由美坊守さんと子どもたち

地域支援・ボランティア

 蓮臺寺の通学合宿を支える要は、地域の方々からの温かい支援とボランティアの存在です。由美坊守さんのお仲間を中心とする地域の人たちが集まって、15名ほどの実行委員会で運営されてきました。また、ご近所の方々をはじめ、町内のお寺の若さんや役場の職員など20名ほどがボランティアとしてかかわっています。スタンスは「来れる人は、来てください」とゆったりしています。今年は近所にある福岡県立大学の学生さんも3名ボランティアとして参加され、一緒に泊りがけで通学合宿。見守りを基本として、学習の指導や、伝えることをテーマとしたアイスブレイクゲームなどを行っていました。参画するすべてのスタッフに通学合宿の「子どもがすべきことを大人が先取りしない。叱るときはきちんと叱る」などのコンセプトが伝わっていました。ボランティアの学生さんの話によると「自分で全部するけん(から)勉強になるんよ」と。
 また、子どもたちの活動が大人のネットワークを広げています。同じくボランティアで参画している元PTA会長の佃さんは、「子どもたちが楽しんでいる一面もありますが、親が以前よりコミュニケーションを取るようになりました。不思議と地域や学校のほかの活動も円滑になったような気がします。何よりも、子どもたちによく声をかけられるんです」と、地域に起こった小さな変化を語っていただきました。また、料理担当のボランティアの方は、「子どもに任せるってことは、こっちも、辛抱がいるんよ!」とその神髄を語っていただきました。
 ちなみに料理の献立は、栄養バランスを考えたバラエティに富んだものですが、ちらし寿司や筑前煮など日本や地域の伝統文化を感じさせるものを作ってもらうようにしています。お出しもいりこや昆布からとっています。テキパキやらないととても時間通りに作り上げることはできません。お聞きすると、「好き嫌いは考えていません。仕事をたくさんして食事をするので、お腹がすいているからほとんど食べてしまいます」と案外ワイルドなところもあるようですが、これも人のつながり・地域の信頼の賜物に違いありません。

 みんなで集中。卵焼き作り

お寺の合宿 仏さまも見守り支援

 綺麗に掃除された広いお庭があり、四季折々の植物が枯葉を落としながら生きている。静寂な池には鯉が泳ぎ、それを見下ろすお座敷の床の間には、お花が凛と活けられ、軸がかけられている。このような環境のある一般家庭は少ないわけで、ましてやそこに寝泊まりして掃除する機会などほとんどありません。子どもたちは、言わなくても不思議と畏敬の念をもって、仏さまが見守る本堂や畳の部屋を乱暴に走ったり、物を壊すようなことはないようです。そういう意味では、子どもたちが持っている大切なちからをこの合宿が自然とひきだしているのかもしれません。
 合宿最終日の子どもたちの感想は、そろって「楽しかった!また来たい!」。不自由な生活だったはずなのに、なぜ楽しかったのか尋ねると「テレビやゲームがないので、友だちとものすごく話すことができた」「家に帰れないので寂しい気持ちもあったけど、反面、友だちの良さが分かった」などなど。

 6時の鐘もつきました(photo by 小峠校長先生)

 「豊かさ」を求め、手間をかけずにお金をかけ、つながりたいのに中々つながれない。大人が、どんなに社会が変わったと言っても、子どもたちの無邪気な笑顔の源となる生きる力が変わったわけではありません。「かわいい子には合宿させよう!」。蓮臺寺住職の信さんと坊守の由美さんは、将来、町内の4校区に通学合宿の輪が広がることを願っています。

★月刊『同朋』2015年1月号にも掲載しています。ぜひご覧ください★

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