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宗祖としての親鸞聖人に遇う

「育」の場,高倉会館

(義盛 幸規 教学研究所助手)

『ともしび』誌は高倉会館発行の月刊誌である。その高倉会館は真宗本廟の東、高倉通りに面してある。この高倉会館について改めて考えてみたい。
高倉会館は元、真宗大谷派の学場である高倉学寮、その講堂「貫練堂」であった。立教開宗七百年記念事業として、大正十一年に貫練堂を改築して高倉会館が開館し、今に至るまで八十年以上もの間、聞法の場となっている。現在は、日曜講演、同朋の会、市民講座、彼岸会仏教講座、親鸞聖人讃仰講演会を中心としてたくさんの方が集い聞法する場である。ここには、宗祖親鸞聖人が確かめた真宗のみ教えを聞いてきたたくさんの先輩方にる伝統がある。であるから、講演の為に来館してくださった講師の方々は、その場に畏敬の念を表される。その講師控室には、清沢満之師の肖像画、曽我量深師の写真と揮毫があり、更に金子大栄師の扁額が掲げられている。中には、この清沢、曽我、金子三師の眼差しに姿勢正されてから、お話を始める先生もおられる。そして聴聞の方もまた、学生から老齢の方まで幅広い世代の方がいらっしゃって、全員で仏事を営まれる。もちろん、教学研究所のスタッフである私も会館のお世話、講演の聴聞を通して仏事を担っている。
また、高倉会館は、高倉幼稚園(昭和五年の開設。当時は高倉会館付属保育園)が併設されてある。高倉幼稚園では、「ともに生きともに育ちあう保育を実践しよう」という理念の下、真宗保育が実践されている。更には、ボーイスカウト京都第三七団の拠点として、健全な青少年育成が目指されている。
このように振り返ると高倉会館は、「育」の場と言えるのではないだろうか。幼年から老年に至るまであらゆる年齢層にわたって人を育てる場としての高倉会館。思うに、宗祖が用いた「育」は、徹底して「護持養育」であった。衆生をどこまでも護り育てる阿弥陀如来のはたらきが、「護持養育」である。私たちは、成人になったから、老齢になったからといって、育つ必要がなくなるのではない。どこまでも養育されるものの伝統が高倉会館にはあると思う。

宗祖は、『皇太子聖徳奉讃』の結びに、
聖徳皇のおあわれみに
護持養育たえずして
如来二種の回向に
すすめいれしめおわします
(聖典五〇八頁)

と詠った。この和讃からは、聖徳太子の慈心にふれ、「護持養育」というはたらきが、自らの生活の中にたえずかけられていたことを確かめる宗祖のおすがたをうかがうことができる。
私は教学研究所の一員となって、高倉会館をはじめとして、宗祖に遇うたくさんの場を与えられていることに、改めて気づかされる。どこまでもたえることなく、浄土真宗の伝統の中にお育ていただく身であることによろこびを感じている。

(『ともしび』2008年8月号掲載)

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