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宗祖としての親鸞聖人に遇う

大乗のなかの至極

(小川 一乘 教学研究所長)

宗祖は、『末燈鈔』の中で、「選択本願は浄土真宗なり」と、そして「浄土真宗は大乗のなかの至極なり」と表明している。「大乗」の多くは、「私はいつでも仏(覚った者)に成ることができるが、仏に成りたいと願うすべての人びとが仏に成らないかぎり、その間は、私も仏に成らない」という,菩薩の誓願によって成り立っている。釈尊の「覚り(等正覚)」の智慧が、仏に成りたいと願う十方の衆生を仏に成らしめずにはおかないという慈悲となって華開いたのが菩薩の誓願である。
浄土真宗は、そのような「大乗」のなかの「至極」であると、それはどういうことであろうか。このことについて、『愚禿鈔』には、

大乗教について、二教あり。一には頓教、二には漸教なり。
頓教について、また二教二超あり。二教とは、一には難行(中略)。
二には易行浄土本願真実の教、『大無量寿経』等なり。
二超とは、一には堅超。(中略)二には横超
選択本願、真実報土、即得往生なり。
(聖典四二三~四二四頁)

と、「大乗のなかの至極」とは、「易行」であり、「横超」であると説明されている。この内容を大乗の菩薩という視点から見るならば、菩薩たちの様々な誓願の中にあって、法蔵菩薩の誓願こそが「至極」であるということである。仏に成りたいと願うすべての人びとが、仏に成り、大涅槃(無上覚)という仏果を実現するために、阿弥陀如来の極楽に往生したいと願うならば、必ず仏に成らしめるという、法蔵菩薩の誓願である。しかも、その誓願は阿弥陀如来の本願となって、すでに「必至滅度の願」として成就している。それは必ず仏に成り仏果に至らしめられるという必然性の成就である。釈尊の等正覚に導かれ、仏に成りたいと願って本願を信受する者は、無上覚・証大涅槃の仏果に至る正定聚の位にすでに住しているからである。宗祖は、

信心をえたる人はかならず正定聚のくらいに住するがゆえに、等正覚のくらいともうすなり。(中略)
正定聚・等正覚は、ひとつこころ、ひとつくらいなり。(中略)
補処の弥勒とおなじくらいなり。(中略)このたび無上覚にいたるべきゆえに、
(聖典五九一頁)

と述べられ、また、

真実信心うるゆえに
すなわち定聚にいりぬれば
補処の弥勒におなじくて
無上覚をさとるなり
(正像末和讃、聖典五〇二~五〇三頁)

とも和讃されている。この故に、

安楽仏国に生ずるは
畢竟成仏の道路にて
無上の方便なりければ
諸仏浄土をすすめけり
(高僧和讃、聖典四九三頁)

と、この「無上の方便」のことが「大乗のなかの至極」と宣言されているのであろう。

(『ともしび』2009年11月号掲載)

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