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宗祖としての親鸞聖人に遇う

御遠忌に遇う慶び

(水谷 英順 教学研究所助手)

 宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌も、いよいよ第三期法要をお迎えすることになり、すでに多くの方々に、この尊い御法要の勝縁にお出遇いいただいたことです。宗務にたずさわる私たちも役目として、参拝くださる人々をお迎えさせていただいています。五十年ごとにお勤まりになる御遠忌にお遇いできるのは、生涯において二度という方もいらっしゃるでしょうが、一度限りという人が多いのではないでしょうか。それだからこそ五十年ごとの大法要にお遇いすることは尊い御縁なのです。
 お参りくださる方々のお顔を拝見していると、どなたも慶びにあふれておられるようです。その雰囲気は言葉で交わさなくても、その姿を通して伝わってくるものです。五十年前の七百回御遠忌の様子を教学研究所の大先輩である宮城顗先生は、全体を包んで、御遠忌中にあふれていました生命感というものは、尊く力強いものでありました。百万を越える人々が、一人の師の教を中心に、しかも七百年後の今日心を一つにして集まったということは驚くべきことです。(『教化研究』第三二号「編集後記」) と記しておられます。宗祖と仰ぐ親鸞聖人がお説きになった真実の教えを拠り所として生きている人々のつながりを「生命感」と感じ取られたのでしょう。
 親鸞聖人のお言葉に、遠く宿縁を慶べ。(総序、聖典一四九頁) とあります。悩み苦しみながらなんとか生きている者をこそ、拯い取ろうと願い続けていてくださる阿弥陀如来に、今お遇いできた慶びを情感をこめて記しておられます。お念仏もご信心も、この私のために仏さまが、すでに用意してくださっていたことに、今、気づいた慶びなのでしょう。
 「慶」の字には、めでたい時に祝いものとして鹿の皮を贈ることを表していて、よろこぶの意とともに、祝うとか、たまわったものという語意があるようです。必ずたまわることが約束されていたものを、今、この私がいただけたという大きな慶びでしょう。親鸞聖人が晩年にお書きになった『唯信鈔文意』には,慶喜するひとは、諸仏とひとしきひととなづく。慶は、よろこぶという。信心をえてのちによろこぶなり。(聖典五五五頁) とあります。私の得た信心は、生きとし生ける者すべてを拯い取るという阿弥陀如来の大慈悲心そのものなのです。そのお心をいただいて慶喜する人の姿を通して、さらに衆生を救済したいという仏さまの慈悲心がひろがっていくと述べておられるのでしょう。
 この御遠忌に間近くお遇いさせてもらいながら、全国から、また海外からもお参りになる方々の慶びにあふれた姿に接して、親鸞聖人がお亡くなりになって七百五十年という年月はたっても、聖人がいただかれた仏法が確かにあることを実感しています。御遠忌を御縁として、今を生きる私を貫いて伝わり、伝わっていく浄土真宗の御教えを確かめさせていただきたいものです。
(『ともしび』2011年5月号掲載)

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