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宗祖としての親鸞聖人に遇う

宗祖親鸞聖人に還る

(安冨 信哉 教学研究所長)

 二〇一一(平成二十三)年に厳修された親鸞聖人七百五十回御遠忌の法要に先立って、 宗祖としての親鸞聖人に遇う
という御遠忌テーマが掲げられた。このテーマは、“宗祖親鸞聖人に還れ”“立教開宗の精神に戻れ”という願いを内に秘めた標語であった。
 申すまでもなく、宗祖親鸞聖人の立教開宗の精神を表す根本聖典は、畢生の大著『教行信証』である。その意義について、近代真宗の先覚者である清沢満之師は、

我が真宗の宗義は載せて立教開宗の聖典たる広本六軸の中に在(あ)り、その文炳(へい)として日星の如し。

(「貫練会を論ず」・『教界時言』第十二号社説)

といわれる。近世以来、真宗の学事は、列祖教学、すなわち覚如、存覚、蓮如などの祖師の教学を学ぶことが前提とされ、覚存二師、あるいは蓮師のレンズをくぐる教相の学びが重視された。これに対して清沢師は、改めて、広本六軸(『教行信証』)こそ、宗義の基礎となるものであり、宗学は、それを明らかにする役割を果たすためにあるという一点を明確にされた。
 しかしこのような確認は、必ずしも共有されることがなかった。そういう状況の中で、一九五六(昭和三十一)年に『宗門白書』を起草した宮谷法含氏は、親鸞聖人七百回御遠忌を迎えるにあたり、『白書』の中で、

宗祖に還れ。弘願真宗こそ如来出世の本懐である。親鸞教こそ四生の終帰であり、万国の極宗であり、人心の畢竟依である。信に迷い行に惑い、悪重く障り多き凡夫人が即時即刻、開明正定人となる大道こそ、聖人の浄土真宗である。

と、聖徳太子(『十七条憲法』二)、親鸞聖人(『教行信証』総序)の指教を振り返って、宗門存立の由来を確かめ、その歩むべき道を力強く告示された。東京巣鴨に開学した真宗大学の学窓に学んだ宮谷氏は、「宗祖に還れ」という言葉のもと先師が開いた方向性を踏襲し、浄土真宗の出発点に立って、これからの宗門の在り方を確認されたのである。
 私は、二年前から宗門の教学研究所にお世話になり、宗門教学の一端に従事しているが、御影堂で勤まるお朝事に毎朝お参りし、御真影を拝しながら、“宗祖親鸞聖人に還れ”“立教開宗の精神に戻れ”と叫ばれた先人の声をしっかりと耳の底に留め、仕事に就かねばならないと想うことしきりである。

(『ともしび』2015年7月号掲載)

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