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子どものつどい

子ども報恩講のつどい開催日:2012年11月23日


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 青少幼年センターでは、2012年11月23日に「子ども報恩講のつどい」を開催しました。この事業は、子どもたちに御正忌報恩講へお参りいただき、 宗祖親鸞聖人にふれるご縁となることを願いとして実施し、各地から130名程の参加がありました。

 当日は朝から雨が降りしきる天気でしたが、正午前になると雨は小降りになり、子どもたちは友だちと楽しそうに集まってきました。 白洲で受付を済ませた参加者は、そのまま仮阿弥陀堂と御影堂へお参りし、正信偈のお勤めをしました。その時、参詣席には一般の参詣者もおられましたので、 参加者と一緒にお勤めをする機会となりました。

 勤行の後、会場を同朋会館の講堂に移し、あらためて開会式、ご法話やレクリエーションを行いました。開会にあたり、木越渉氏(青少幼年センター長、 参務)より「報恩講とは、親鸞聖人に出会えて嬉しいということや、たくさんのお友だちに出会えて嬉しいということを確認する人々のつどいです。 みなさん一人ひとりの思い出に残るようなつどいになることを願います」と子どもたちを温かく迎えるように挨拶がありました。

 ご法話では、講師の福嶌龍徳氏(青少幼年センター研究員、熊本教区第6組玄徳寺)より「本日みなさんが参加してくださることを、さまざまな人が 待っていました。その中でも一番に待っていてくださった方が仏さまではないでしょうか。仏さまが待っておられますよということを教えてくださった方が 親鸞さまと言えると思います。今日は、親鸞さまのご法事に、みなさんがお参りしてくださいました。お参りをしていただいて何をするのかと言いますと、 たった一つの願いを聞かせていただくためにお参りされたのではないかと思います。ではその一つの願いとはどういうことなのでしょうか。それは、 お念仏をする人になってくださいという願いです。お念仏とは阿弥陀さまの名を呼ぶということです。名を呼ぶと同時に、一人ぼっちではないよという 阿弥陀さまの呼びかけを聞くということです。お念仏を申すという大事なことに気がついた方が親鸞さまです」とお話がありました。


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 引き続きレクリエーションでは、部屋ごとにスタッフが手作りした、輪投げ・缶たおし・的当て・ボール入れといったゲームコーナーを設置しました。 子どもたちには、思い思いにゲームを楽しみ、全ての部屋を回りスタンプを集めてもらった人から景品をお渡ししました。ゲームが早く終了した子どもには、 スタッフの手ほどきで折り紙・ぬり絵などをして遊んでもらいました。ここでは、引率の大人も夢中になっていました。

 最後は、三重教区児童教化連盟にご出向いただき、影絵「おしゃかさまのたんじょう」の上演を行っていただきました。この影絵は、おしゃかさまの ご誕生から四門出遊までの物語を題材とし、色彩豊かな場面で構成されています。子どもたちは、真剣な眼差しでその美しい影絵を鑑賞していました。

 今回ご協力をいただいた檉歩氏(三重教区児童教化連盟委員長)が「教区の児連として、この活動をはじめてから10年くらいです。教区内を中心にお寺の行事などで、影絵やゲームなどの活動をしています。他にも仏典童話や絵本を題材とした作品がありますので、さまざまな方に見ていただきたい」と思いを語ってくださいました。

 閉会にあたり、来年も友だちを誘って参加して欲しいとご案内をし、子どもたち一人ひとりに参加記念品を渡して終了しました。子どもたちが、 親鸞聖人の報恩講にお会いし、子どもも引率者も、そしてスタッフもそれぞれ主体的に参画できる素晴らしい行事となりました。

 今回実施した、この「子ども報恩講のつどい」は、青少幼年センターが本山報恩講の期間中に、子どもたちと両堂へお参りをし、参拝記念品を 配布することを主な内容として設置してきている「子ども参拝案内所(子どもテント)」の一環として、今年度から初めて開催されたものです。


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 開催までの経緯として、これまでの「子ども参拝案内所(子どもテント)」の他にも、子どもたちと一緒に正信偈のお勤めをし、ご法話を聞いていただき、 より仏縁の深まるような「子ども報恩講のつどい」を開催できないかということが、課題としてあげられていました。また青少幼年センターが主催し、 本山報恩講の中で子どもを対象とした事業を継続して開催することで、一ヵ寺・組・教区で子ども報恩講を実施する際の参考となるように、情報発信に つなげたいと考えていました。さらには、2011年5月4日に「子ども御遠忌」をお勤めした後に、子どもを対象とした事業を継続して開催して欲しいとの 意見が多く寄せられていました。

 そこで計画に際しては、一ヵ寺で実施できる内容を提示することや、教区で活動しておられる方との連携を得てネットワークの構築ということなどを 大切に考えました。

 今後は、このたびの開催を踏まえて、次年度以降も「子ども報恩講のつどい」を開催し、また来年の2013年4月5日には教如上人400回忌 「子どものつどいin東本願寺」が開催されることから、本山で青少幼年を対象とした事業を継続して実施し、展開されるように取り組んでいきたいと思います。

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