機関紙『同朋新聞』

真宗本廟(東本願寺)では、参拝される皆さまをお迎えするために、毎日さまざまな匠たちがお仕事をされています。日頃は表立ってなかなか見えない東本願寺の日常を支える匠たちを紹介します!

参衆(さんしゅう) 藤林(ふじばやし) 広正(ひろまさ)さん

写真は3升用の盛槽(もっそう)

(お仏供を作る際に使用する円筒形の型)

参衆はどんなお仕事をされていますか?

御影堂・阿弥陀堂の荘厳(しょうごん)準備や清掃に奉仕し、儀式に関わる仕事をしています。中でもお仏供(ぶっく)(お仏飯(ぶっぱん))は法要ごとに大きさを変え、正月や御正忌(ごしょうき)報恩講では3升のお米を使用します。

【朝の流れ】


3:00

起床(宿直時)、お仏供作り、清掃、荘厳確認

6:30

清掃、晨朝じんじょう準備

7:00

晨朝(朝のおつとめ)

以降、真宗本廟収骨や帰敬式の補佐(準備)、当番仕事や自己研鑽を行っています。

 

 

お仏供をお下げする様子

大切にされている ことはありますか?

御影堂・阿弥陀堂の荘厳準備や清掃は誰でもできるわけではありません。仏具だけでなく、私自身も儀式中の荘厳の一部として、御影堂・阿弥陀堂に奉仕する気持ちを日々大切にしています。

読者への一言

儀式は私一人では成り立たず、準備や清掃を含め、儀式に関わるさまざまな人、参拝者によって一つの法要をつくります。そういう視点でご参拝いただけたらと思います。