

お寺の掲示板に込められたさまざまな願いを、 今月の言葉と一緒に毎月お届けします。

熊本県熊本市西区高橋町一丁目5番21号
光樂寺の掲示板は、小枝を使って虫や小鳥などを形取った、大津山住職の手作りの磁石で法語が貼り出されている。
これは自然の恵みの中に生活しながら、そのありがたさを実感できずに暮らしていることに気づいてほしいという願いから作ったものだという。
当たり前だと思っていること、正しいと思っていることが、実はそうじゃないのではと、問いが起こってくる。そこに大津山住職の掲示伝道のねらいがある。
「私たちは、小さい時からいろんな物の見方や考え方を、親や周りの人たちからたくさん教えてもらってきたんだけれども、自分の考えが知らず知らずのうちに正しいと思い込んでしまっている。自分の見方や考え方が本当に正しいのか、掲示板という声なき声をもってこそ、問いかけることができるのです」と大津山住職は話す。
毎日自分の外側ばかりに眼を奪われ、何か悶々としている私たち人間のありさまを、光樂寺の掲示板が炙り出してくれているようだった。
九州教区通信員 竹﨑 桂一