

お寺の掲示板に込められたさまざまな願いを、 今月の言葉と一緒に毎月お届けします。

岩手県花巻市大迫町大迫第4地割47番地
妙琳寺の境内の入り口に立つ掲示板には、月に一度、住職の心に引っかかった言葉が法語として掲げられている。これまでは印刷したものを掲示していたが、2026年から筆ペンで書き出して貼り出すようにした。表現を工夫し、より感情が伝わりやすい方法を模索しているとのことだ。
道行く人の中には、足を止めて掲示板を覗き込み、言葉の意味を聞きにくる人もおり、お寺を訪れるきっかけになっている。法要の後に既に掲げた言葉や掲げようと考えている言葉に込めた思いを伝えることもあるという。掲示板の言葉は、境内の風景の一部であると同時に、人と人とを結ぶ対話の糸口にもなっているようだ。
「反響の有る無しにかかわらず、一度目にとまる所へ掲げることで、言葉を見かけたその人に何かが残ってほしいと思う」と住職は語られた。教えの言葉に出遇った一人ひとりが何を感じ、どう受け取るのかということに重きを置く。静かな問いかけの場を提供することの大事さを感じた取材となった。
東北教区通信員 藤原 了