機関紙『同朋新聞』

Q

お彼岸にはどのような意味があるのでしょう?

A

()(がん)()(がん)())とは、昼と夜の長さが同じになる春分と秋分の日(中日(ちゅうにち))をはさんで前後一週間のことを言います。一般的には先祖の()(よう)をする行事とされ、この時期になると、先祖のお墓やお寺にお参りをするため、遠いところに住んでいる人たちも故郷に戻ってこられます。

 

しかし、お彼岸というのは、浄土真宗では、亡き人々に()(もつ)を捧げ、追善供養する行事ではありません。

 

「彼岸」という言葉はもともと、(しょう)()の迷いの世界であるこの世を「()(がん)」と言うのに対し、此岸を超えたさとりの世界、阿弥陀仏の「浄土」を指す言葉です。その浄土は、私たちが(かえ)っていく世界であると同時に、此岸に生きる私たちの在り方を照らし、「あなたは何を尊いこととして生きていますか」と問いかけてくる世界です。

 

浄土に還っていかれた亡き人を(しの)ぶとともに、あらためてその問いかけに耳を傾け、自分の生活を振り返る大切なときとして、お彼岸をお迎えしたいものです。