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朝鮮民主主義人民共和国における核実験についての宗務総長コメントを発表

宗派声明
2017.09.05

 本日、朝鮮民主主義人民共和国における核実験についての宗務総長コメントを発表しました。



朝鮮民主主義人民共和国における核実験についての宗務総長コメント

 

 

 このたび、朝鮮民主主義人民共和国において水爆実験が行われました。ミサイル発射実験をくり返す中での今回の核実験の強行によって、朝鮮半島周辺を中心として軍事的緊張が高まっています。さらに、互いに非難を煽り対立を深め、世界中がより混迷する危機的状況にあります。
 核武装によって真の平和が得られることはありません。それは生命の尊厳を踏みにじる行為であり、国際社会との関係性を断絶する行為に他なりません。
 先の大戦において私たち日本は、自ら各国との関係性を断絶し、孤立の道を歩みました。軍事的な威圧と戦争行為によってもたらされるのは破滅であり、民衆がまさにその犠牲を強いられることになります。
 仏の教えを聞き過去の戦争に責任を負う者として、朝鮮民主主義人民共和国と関係各国が、あらゆるいのちの共存の地平に立ち、この危機的状況を超えていくために、ねばり強い対話を通して、ともにその関係性を開いていくことを願います。

 

2017年9月5日

真宗大谷派(東本願寺)宗務総長  但 馬  弘 
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