―テーマ「ちがう わかる かわる?」―
8月7日から9日、同朋会館において「真宗本廟中学生・高校生奉仕団」(テーマ「ちがう わかる かわる?」)が開催されました。中学生26名・高校生4名の計30名が参加し、2名が帰敬式を受式しました。
「真宗本廟中学生・高校生奉仕団」は、「同世代の人と共にお念仏のおはなしを聞き、体験学習を通して宗祖の教えに出遇い、人間関係や自身を問う」という趣旨のもと毎年開催しています。
おはなし(金石潤導氏)
「おはなし」では、講師の金石潤導氏(北海道教区開正寺)が、樹木の話を紹介されました。
「北海道に多く自生するトドマツは、氷点下-25℃以下になる真冬は樹木の中の水分が凍結で膨張して割れる凍裂という現象があり、悲鳴のような音が聞こえてくる。しかし、春になるとその割れ目に樹液が出て樹は自らを修復していく。そしてそれが後に樹のこぶとなり、その樹の姿となっていく。人間もそうではないか。悲しいこと、苦しいことに出会って“凍裂”をくり返しながら生きていく。同時に、生きられる場所に根を下ろさないと生きられない、そう樹木から教えられた」と話されました。
体験学習(京都大谷中学・高等学校での車いすバスケットボール)
体験学習では、昨年に引き続き京都大谷中学・高等学校の体育館で、車いすバスケットボールを体験しました。
女子車いすバスケットボールパラリンピックコーチを歴任された坂野晴男氏、車いすバスケットボールチーム京都UPS所属の山本英嗣選手、東武志選手に特別講師として指導いただき、体験後は、山本選手から車いすバスケットとの出会いについてお話を聞きました。
参加者からは「新しいことに踏み出すことが苦手だったが、初対面の人と2泊3日でこんなに仲良くなれるとは、思ってもみなかった。来年もまた来たい」、「あなたがいて私がいる。人は互いに助け合い、支えあって生きている。そのことをこれからの生活で大切にしたい」との感想がありました。
テーマ「ちがう わかる かわる?」を確かめ合う3日間となりました。
〈担当:研修部〉