2025年宗会(常会)が招集され、宗議会が5月29日から6月7日、参議会が6月5日から9日にわたって開かれました。
両会初日に行われた宗務総長演説では、宗門における「改革」について、法制度や組織機構を変えるだけでなく、凡夫である我々一人ひとりが教法によって改革されなければ成立しないことを確かめました。また、2025年度の施策の要点として「宗務改革」「教化研修や教団の将来像構築に向けた取り組み」「是旃陀羅問題の課題共有」を挙げ、それぞれの取り組みについて述べました。
また財務長演説では、財政健全化の重要性に言及し、その具体的取り組みとして第二種共済制度の見直しや災害につよい教団づくり、大谷祖廟総合整備事業、境内建物と不動産の活用等について宗務執行方針に基づき述べました。
委員会での審議、採決を経て、今常会は、当局提案の案件(宗議会32案件・参議会29案件)はすべて可決。また、両会において議員発議された「非核非戦決議2025(案)」も可決され、6月9日に閉会を迎えました。
<真宗誌2025年7月号掲載>