宗派情報 教団の動き

2025年安居が開催されました(7/17~31)

教団の動き
2025.09.19

-本講『顕浄土真実証文類』・次講『観無量寿経』序分-

 

7月17日から31日にかけて、当派における学事の中心道場である「安居」が、真宗本廟および大谷大学を会場に開催され、49名の聴衆が研鑽を積みました。

本年は、尾畑文正氏(嗣講・同朋大学名誉教授)が「『顕浄土真実証文類』聞思」を講題として本講を、鶴見晃氏(擬講・同朋大学教授)が「『観無量寿経』序分聞記」を講題として次講の講義を行いました。

本講講義では、『顕浄土真実証文類』全体を丁寧に読まれ、特に後半の還相回向釈では、あくまでも如来からの利他教化が還相回向のはたらきであり、そのはたらきにあずかって念仏申すところに全ての人と共に生きる生活を賜ることが、「利他教化地の益」ということであると明かにされました。

 

 尾畑文正氏(嗣講・同朋大学名誉教授)

 

次講講義では、『観無量寿経』序分を通して見えてくる世界観の構造について語られ、不都合な者を外に排除し、内側の世界を作り出している我々の在り方を表すのが「是旃陀羅」の経言であるとし、そのような善悪でより分けて生きる我々に対して本願は「十方衆生」と呼びかけ、そのことを通して「われら」という人間観・世界観が成立すると講じられました。

 

鶴見晃氏(擬講・同朋大学教授)

 

また、昨年に引き続き安居の周知を目的として、開講式(17日)および満講式(31日)、並びに初日の講義のライブ配信を実施しました。開講式および満講式の映像は、東本願寺公式YouTubeチャンネルにてアーカイブ公開しています。

なお、2026年安居については、『顕浄土真実教文類』を講本として延塚知道氏(講師)が本講を、『具三心義』を講本に木越康氏(擬講)が次講を務められ、2026年7月17日から31日までの開講を予定しています。

 

≪映像≫

開講式(7/17

https://youtube.com/live/lvxFGi8yxYc

 

満講式(7/31

https://youtube.com/live/TGK4y5i8CSo

 

〈担当:教育部〉

 

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