7月25日から27日まで、29日から30日までの2回、同朋会館において「2025年真宗本廟子ども奉仕団」が開催され、全国から72名の子どもたちと引率者が参加しました。班活動や清掃奉仕、諸殿や境内でのレクリエーションを通して、参加者、講師、スタッフが共にテーマに向きあう時間を過ごしました。また、日程中4名が帰敬式を受式。解散式後には、別れを惜しみながら、来年の再会を約束していました。
■第1回(7月25日~27日)講師:木村慎氏(山陽四国教区興宗寺)
同朋会館の各階に隠された東本願寺にいる生き物が描かれたカードを皆で探す「仲間探しゲーム」をはじめとしたさまざまなレクリエーションや、スタッフによる劇でたくさん交流しました。講師からは、「私たちが生きるということは多くの水が流れる川をおぼれそうになりながら泳いでいるようなもの。できる、できないで人と比べ、自分と自分を比べ、うまく息ができない私たち。教えは島のようなもの。島についたことで自分が流されていたことに気づき、同じように流されている人の存在に気づく。島に留まることはできないけれど、私たちは、力をもらってまた流されていく。私を受けとめ、支え、後押ししてくださる力を感じることを大事にしてほしい」とのお話がありました。
みんなで「正信偈」をおつとめ
■第2回(7月29日~30日)講師:楳山正樹氏(名古屋教区教西寺)
班ごとに境内のウオークラリーを行い、東本願寺の広さや大きさを体感。大谷裕新門、木越渉宗務総長や職員など、東本願寺で働く人へインタビューし、教えてもらった東本願寺のおすすめスポットにも立ち寄りました。夜はみんなで宮御殿へ。部屋が真っ暗になり、龍笛を吹きながら講師が登場。楽器や雅楽の紹介に続いて、「お互いの声を聞き合うことを大切にしてほしい。“私さえよければ、自分は正しい”というところにいると、その声が聞こえづらくなる」とのお話がありました。いつもは伴奏に合わせて歌う真宗宗歌や恩徳讃ですが、今回はすべてアカペラで歌いました。一人ひとりの声が響き合い、一つの音になって東講堂を包みました。
大谷裕新門にインタビュー
〈担当:研修部〉