真宗大谷派学校連合会では、8月27日から29日まで、「建学の精神に学ぶ-真宗と心-」のテーマのもと、加盟校の教職員が研究授業や講義をとおして互いに研鑽を重ね、宗教教育の学びを深めることを目的に、第4回「真宗教育研修会」を開催しました。本年は、函館大谷高等学校(同校HPはこちら)を会場とし、加盟校15校から26名が参加しました。
初日は、同校にて開会式・オリエンテーションの後、学校紹介が行われました。引き続き、全体座談にて参加者の自己紹介を行いました。その後、加盟校の生徒が作成した動画の放映が行われ、最後に夕事勤行を実施し、1日目は終了しました。
2日目は、斎藤武治氏(函館大谷高校宗教科教諭)による研究授業が行われ、引き続き、合評会が行われました。午後には、佐々木馨氏(北海道教育大学名誉教授)より「命の教育-日本人の死生観-」を講題に講義が行われました。氏は、日本人の死生観を歴史から読み取っていき、死と向き合って生きることの重要性を力強く訴えました。講義後には、現地学習として、真宗大谷派函館別院へ移動し、現在修復中の本堂を見学しました。その後、千歳支院へ移動し、小町保雅輪番より、別院の歴史を紹介していただき、引き続き、夕事勤行、感話を行いました。日程の最後には、交流会を開催し、参加者の親睦を深めました。
最終日は、佐藤智行氏(学校連合会運営委員/大谷中学・高等学校[大阪]宗教科教諭)より『生まれる 生きる 生かされる』(2025年発刊)を使用し、実践例、発刊の願いを参加者と共有しました。引き続き、研修会全体に関する班別座談、各班報告の後、乾文雄氏(学校連合会副会長)より総括が行われ、研修会は終了しました。
参加者からは、「宗教の授業は、教員が教える時間ではなく、生徒と共に自分自身を問い考える大切な時間であることが伝わってきた。また、参加者との交流や研究授業を通して、大谷派の学校が同様の願いを持っていることの再認識ができ、毎年参加をしたいと思える研修会だった。」との声がありました。
斎藤武治氏による研究授業の様子
佐々木馨氏による講義の様子
〈担当:教育部〉
【真宗大谷派学校連合会とは?】
宗祖親鸞聖人のみ教えを建学の精神とする関係学校の連合組織です。
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